この国の希望になって ~ ver.2023

あけましておめでとうございます。


 年が明けた今でも、昨年一年の間で起きた事が信じられない思いでいます。長く続くコロナ禍で非常事態という言葉に重みがなくなり、2月のロシアによるウクライナ侵攻もその当時は現実味がなく、続く円の急落で為替の数字は現実的に動いたものの、実際の物価高や資材調達の遅延に遭遇するまで、暗い流れに巻き込まれて時間ばかりが経過したような年でありました。本社を置く沖縄県では統一地方選挙があったのですが印象が薄れてしまい、これから先は予測できる事は無いだろうと思い知らされる年になりました。

 昨年は年度末に、沖縄県企業局様から石川浄水場および管理施設運転管理業務委託で5年契約、また沖縄県那覇市役所様からエコマール那覇リサイクル棟維持管理業務委託の3年契約などの長期契約をさせて頂き、9月には沖縄県多良間村役場様からごみ処理施設基幹的整備工事を受注、さらに一昨年と同様に横浜市資源循環局様や東京二十三区清掃一部事務組合様から複数の工事を請け負わせてもらっております。大型でかつ重要なお仕事をさせて頂きますが、業務の達成に向けて、環境の変化によるリスクにさらされても体質を順応させて「社会常識が変わっても対応できる組織力」が求められる時が来たと感じております。

 予測不能の社会情勢と判断したなら、私どものような中小企業の方針は、外部に変化を求める行動に出ることよりも、自在に舵の効く組織を目指すことにあると考えております。環境が変化しても社会に対して有益性を発揮する体質をつくり、常に寄り添い、長くお付き合いしていただける力を充実したい。これが2023年の方針の軸になると確信しております。

 今年は社内にある「お客様のために有益な力」を選抜しこれを前面に配置する。同じく「有益性の高い投資」を選抜し優先的に力をかける。また新旧交代を含め機能不全に陥っている部分を削り、動きの悪くなる要因を無くし、非効率的な運営は改めるつもりです。幸いにも昨年大きなお仕事を頂戴しておりますので、この方針が機能すれば、来年の今頃には創業以来最高の成績を望める状態になると判断しております。しなやかさのある体質への変化について、今回ほど考える新年を迎えたのは初めてであります。

 弊社の経営理念である『住み良い豊かな環境を創る』の志は、創業社長から長く受け継がれてきたものですが、いかなる社会情勢になろうともこれを達成するというハードルの高さを実感しています。そして、この理念を追いかける尊さも充分理解しているつもりです。年が明けて気持ち新たに、その地域に適した生活環境を把握し、その街に暮らす皆様の安定した生活を守るお仕事をさせていただきます。地域に将来の希望を見出す、株式会社開邦工業に本年もより一層のご期待をいただき、変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、令和5年のスタートとさせていただきます。

令和5年1月1日
株式会社 開邦工業
代表取締役 玉寄 将

「経営理念・社是」「社訓・求める人材像」

この動画では代表取締役社長 玉寄将 が、弊社の経営理念と社訓をお伝えいたします。